自宅に届く新聞やダイレクトメール、テレビやラジオのニュース、コマーシャル。毎日、私たちは多くの情報を様々な情報源から得ています。
その情報源において、時々、「そういえば、この用語。よく目にするけれども、意味はわからないなあ。まあ、今の時点で自分には関係ないから、わからなくても良いか。」といった経験はございませんか?
今回はAPR(エー・ピー・アール:年率)とAFR(エー・エフ・アール:アメリカ合衆国内国歳入庁制定利率)とは一体何なのか、そして、APRとAFRの違いについて見て行こうと思います。
APRとは?
そもそもAPRとは一体何でしょうか?これは、Annual Percentage Rate(アニュアル・パーセンテージ・レート)の略で、いわゆる”年利”です。こちらは、よく銀行口座やクレジトカードなどの開設の際によく利用されます。こちらは日本でもよく利用される用語の為、ご存じの方も多いことでしょう。
AFRとは?
では、AFRとは一体何でしょうか?これは、Applicable Federal Rates (アプライカブル・フェデラル・レート)の略で、IRS(アイ・アール・エス、アメリカ合衆国内国歳入庁)が毎月制定している利率となります。
尚、最新の利率は下記リンクにて確認することができます。
http://apps.irs.gov/app/picklist/list/federalRates.html
なぜIRSはわざわざ利率を設定し、公開しているの?
これは、AFRが最低利率(適正利率)として機能する側面を持っているからです。以下、具体的な例で考えてみましょう。
さて、この処理はこれで良いのか、というと、実はこの処理は正しくないのです。なぜなら、利息もなしにお金を貸し付ける、ということは、会社側にとっては贈与、もしくは収益とみなされ、課税されてしまう可能性があるからです。
利息がいくらであれば課税されない?
では、いくらの利息であれば良いのでしょうか?そこで登場するのがこのAFRという利率です。
上記の様なケースでは、このAFRの利率、もしくはそれ以上に設定することにより、通常の貸付とみなされる事が出来るわけです。
また、このAFRはそのローンの期間によって使う利率が異なり、3年未満のケース(=short-term、ショートターム)、3年以上9年未満のケース(=mid-term、ミッドターム)、及び、9年以上(=long-term、ロングターム)の3つに分類することができますので、各ローンにあった数字を使うことが重要です。
本記事のおさらい問題
さて、おさらいです。どこまで把握できているかご自身に問い掛けてみましょう。
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問題1:APRはどういった時に必要になる?
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問題2:AFRはどういった時に必要になる?
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問題3:自分の会社であれば、利息は0%でもいい?
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問題4:AFRであれば、どの数字を使っても問題ない?
参考リンク
IRS – Index of Applicable Federal Rates (AFR)
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