緊急速報:IRS(Internal Revenue Service; アメリカ合衆国内国歳入庁)を装った詐欺
先日、IRSより、IRSを騙った詐欺被害に注意を促す連絡がありました。これらの詐欺の手段は非常に巧妙となっている様です。以下に、IRSを装った詐欺の流れ、及び、詳細に関して記します。
IRSを装った詐欺の流れ
- 被害者は、”IRSへの税金等の支払いが行われていないので、電子送金やカードでの速やかに支払いするように”等と連絡を受ける。
- また、もし支払いが滞った場合には、ビジネスの閉鎖や各種ライセンスや免許証の剥奪、国外追放等が強制される、と脅かされる。
IRSを装った詐欺の特徴
- 詐欺師は、ニセの名前とIRSの番号を使用(グループ内では同一の名前を使いまわしている?)
- 彼らは、被害者のSSNの下4桁を入手している可能性がある。
- 彼らが被害者に電話をかける際には、表示される電話番号があたかもIRSからの電話である様に細工をしてある。
- 被害者に送るメールの信憑性を増すために、同じアドレスからニセのIRSのメールを送信することがある。
- 被害者をだますために、あたかも実際のコールセンターのような音(電話がかかってくる音等)をバックで流している。
- 支払いの強制、恐喝をした後、直ぐに別の人間が地元警察やDMVのふりをして連絡をしてくる。
この様な被害は様々な州によって行われており、納税者側でも防衛の意識が必要となります。 特に下記の点にご注意ください。
実際のIRSなら下記のことは致しません
- 電話でクレジットカードの番号を要求 ・電子送金の要求
- 前触れもない税金の支払い要求、また、その支払がないことによる各種ライセンスの剥奪や国外追放等
- 突然のメールでのコンタクト
- 暗証番号やパスワード、銀行、その他金融機関の口座に関する情報を要求
さて、では実際にその様な電話がかかってきたら、どの様に対応すれば良いでしょうか?
IRSを装った詐欺に関する対応方法
- 確定申告書の作成を依頼した会計士へ連絡、確認
- 自分で確定申告をした場合には、1-800-829-1040(IRSの電話番号)へ連絡し、実際にIRSの職員へ税金の支払の義務が本当にあるのかどうか、を確認
- その様な支払い義務が無い事が確実な場合には、1-800-366-4484(Treasury Inspector General for Tax Administration)へその様な電話があったことの連絡
- その様な詐欺の対象となってしまった場合には、FTC Complaint Assistantへコンタクトを取り、”IRS Telephone Scam”とコメント欄に書き込んで提出してください。
また、上記以外のケースでも、IRSと偽って詐欺行為が行われるケースもあるため、注意が必要です。加えて、あたかも当局からの連絡の様に装った販売促進の手紙等が届くこともありますので、そちらにも注意が必要でしょう。
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